2013年4月27日土曜日

蛋白漏出性腸炎

週末につき、犬猫の話題です。

前回のこども1&4の関節不安定症に続き、今回は、こども2の病気のことを。

こども2の病気も、一生治ることがないという点では関節不安定症と同じですが、それとは大きく異なる点があります。
それは、【命に関わる】ということ。

もちろん、今日明日ということでも、余命宣告されたということでもありませんが、
この病気で亡くなるわんこは、とても悲しいことに今も沢山います。
さらに残念なことに、この病気と気づかれず、十分な治療を受けていない子も、多くいます。

こども2は、とあるブリーダーさんで生まれました。
もともとはショードッグを専門に扱うブリーダーで、こども2の母犬は、その犬舎始まって以来の優秀な成績を収めた看板犬でした。
その母犬も年齢を重ね、いよいよ最後の子として特別な期待を受けて生まれたのが、こども2です。

が、こども2には、ショードックとしては決定的な欠陥がありました。
そのため外部に販売され、我が家にやって来ることになりました。


お顔が、かわいすぎた、とか?







 

初めて我が家にやって来たとき、こども2は2カ月半。
ペットショップで売っている子達とは違い、ずっしりとした固太りの、毛艶のとても良い子でした。
この時からふやかしたドッグフードは好まず、こども1と同じカリカリを食べたがり、ワクチンプログラムが終了していないために抱っこで連れて行った散歩では、「早く下におろせッ!!」と大暴れで主張しました(;^ω^)
*実はこの時点で、カリカリを好んでいた点にも病気の一端があると私は考えています。

が、その直後から度々、嘔吐と下痢を繰り返すようになりました(´゚д゚`;)
幼犬だったこともあり、その都度獣医に連れて行くも、胃腸薬や吐き気止めが出されるだけ。
獣医の指導のもと、食事回数を増やしても、間隔を短くしても同じ。
一時は良くなったように思えても、何度も何度も同じこと。

当然、体重は増えず、幼犬らしく転げまわって遊ぶこともない。
食事はごく少量をいやいや食べ、トイレの覚えも非常に悪かったです。というか、全く覚えなかった(´-ω-`)
いつも元気がなく、猫のように私の膝上で丸まって、じっとしていることが多くなりました。

そして、ようやく1歳になる直前になって、蛋白漏出性腸炎であることが分かりました。
*蛋白漏出性腸炎とは、消化管内に蛋白質が漏れ出ることで、低アルブミン血症となった状態を示す疾患群のこと。多くの場合、慢性の下痢や消化不良を伴う。原因は、様々。治療法も原因により異なるが、多くは、ステロイドや免疫抑制剤の投与が主となる。


が~んっ!!












診断当時、この病気について一般人が入手できるような情報は、殆どと言っていいほどなく、こども2は獣医の言うままに療法食(特定の疾患に対応するため考慮された食事=ドッグフード。)を食べ、ステロイドを飲み続けました。

そのおかげで、病気はとても良くなったように見えました。
少なくとも、表面上は。

けれど、やっぱり何かが違う・・・。
下痢や嘔吐が殆どなくなったというのに、食べることには相変わらず興味がない、こども2。
季節性の痒みや、我が家にやって来た時から感じていた口臭は残ったまま。
さらに、相変わらず自己主張は少なく、こども1が駆け回るのを部屋の隅でずっと見つめるだけ(´・д・`)

それからというもの、私は憑かれたようにこの病気のことを調べまくり、犬の食餌や栄養について勉強し始めました。
何とかこの子に犬としてごくごく普通の、【食べる喜び】を味あわせてやりたい。
その一心でした。

大変ありがたいことに、こども2は、私の思いに全身で応えてくれ、現在は、投薬なしに、他の子達と同じ食事を食べ、蛋白値も基準値を保っています。
今も、こども1や4と比べると大人しい性格ではあるものの、美味しいものへの欲求は他の誰にも負けていませんΣ(o>艸<o)
また、こども4が来てからというもの、「お姉さん気質」に火が付いたのか、おトイレを失敗することも全くなく、誰かが喧嘩をすれば必ず仲裁に入ってくれます( ^∀^ )
*最近では、自分が喧嘩の当事者になることも∑(゚ω゚ノ)ノ←それくらい、元気になって、自己主張ができるようになったということなので、私たちは驚くとともに、とっても喜んでいます。

この病気もまた、一生のお付き合いではあるものの、それだからこそ、小さな体の秘めるパワーの果てしなさを、私たちに教えてくれているのです。


まま、ごはんっ!! おいしいのにしてねっ!!
 
はい、了解!( ´・Д・)ゞ
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